雑文サイト生成システム aryarya(02.07.09) 97

概要

雑文サイトを作ります。必要なアクションはテキスト形式で雑文を書き、アップロードするだけです。出力は完全にシステム任せです。オプション設定という概念はありません。自分でタグを書くような用途には不向きです。

ついでに言いますと、出力にもかなり癖があります。すくなくとも、呼び出すたびに不安定カタカタフォーマットは大きく変わりませす。

もちろんソースをハッキング(「ひとりでできるもん」出演)すれば修正できなくもありませんが、そのような向きには別のシステムの採用を薦めます。

基本的な使い方

ダウンロードして解凍します。解凍された内容をそのままサイトにアップロードします。systemフォルダのパーミッションを777にします。当然cgiのパーミッションは755、他は644です。

雑文をtextフォルダにアップロードします。拡張子はtxtかhtmかhtmlかdocか無しにしてください。ファイル名は何でも大丈夫ですが、数字連番にしておくと幸せかもしれません。

aryarya.cgiを呼び出すことでサイトが表示されます。これだけです。

雑文の形式はテキストファイルです。いわゆるhtmlタグは書いたら書いたで解釈されるかもしれませんが、不要です。タイトルは1行目に書くこと想定していますが、それがタイトルとして認知されるかどうかは気分次第ところにより一時雨です。

ちょっと応用

テキストの書式について。1行目がタイトルです。タグに囲まれていないブロックは多くの場合pブロックに変換します。このブロックの中の改行コードはbrタグに変換されます。

picureフォルダにpngファイルを放り込んでおくと何か起こるかもしれません。gifはいろいろ面倒なので扱いません。jpegは気分で採用していません。なんとなくmag形式にも対応してみました。わざわざサーバ側で変換しますので、重いですが。まぐまぐ。

僕は源氏物語の現代語訳が好きで、いろいろな訳を読んでいます。この源氏物語最大の特徴と思われるのは、登場人物に対する温かい視点だと思います。一般的に源氏物語では、作者のキャラクターに対する視点は温かいものでないと思います。それがこの漫画では、たとえば末摘花に対しても彼女に「純粋さ」という属性をあて、そこに「醜さ」以外の何かを見いだそうとしているように思えます。紫の上にしても、果たして彼女は幸せだったのか?というのは難しい問いではありますが、この本でははっきりと「幸せだった」と明言してくれます。

ソースに手を出すなら

styleフォルダにデフォルトの出力フォーマットが配置されています。がんばってハックドナルドすることで新しい出力フォーマットが作れるかもしれません。がんばってください。

仕様

出力フォーマットは気分で毎回変わります。「ちゆ12歳」「家電に靴を入れず」「今日の必ずトクする一言」「大西科学」「腰原伊織という者がいる」あたりのフォーマットが採用されるようです。

表示するたびにトップページに最新雑文があったりなかったり、過去ログが月別だったり一本ずつだったりしますが、これも仕様です。

雑文の順番はいい加減です。タイムスタンプを見ているという噂もありますが、そんな感じです。古い雑文の誤植を修正するとそれは最新版となってしまいます。基本的にageですね。ただし、全部の雑文の拡張子を統一して、ファイル名をすべて数字にすると何か違うかもしれません。

気分で雑文につっこみが入ったり複数の雑文から一つの雑文が精製されたりすることがありますが、名前はまだない仕様です。

ソースは年刊Ah!SKI風最適化がなされています。不要なすべての空白と改行コードを削除しただけですので、動作に問題はありません。ハッキングの際は;や}の後に改行コードを挿入すると楽かと思いますが、風流ではありません。

特定の雑文を呼び出すことは可能ですが、趣に欠けます。

ヒント

ヒントなので記述は非常に不親切。ここは常態で書いた。

●フォルダ

/
index.cgiがあるだけ。rockファイルもここに作る。

/text
ここに雑文を置く。ファイル名は数字連番、拡張子自由

/style
ここにスタイル。拡張子zssのスタイルシートと、zssから呼び出される
テンプレート(拡張子任意、通常html)

/picture
pngまたはmag。

/system
ロックファイルとか、カウンタとか、magを変換したものとか、電波ファイルとか。
電波ファイルなんてハッキングされてもかまわないしハリセンという道具も有効です。
セキュリティホールの予感。

各フォーマットの選択確率は時間によって変動する
zss内での優先度の明示的な指定も可能。MXレコードと同様に、
大きい方が優先度が高くなりますが、内部仕様は非公開です。

●電波の度合いやぱしらぶ

dempa_level

電波がはいらない素直なフォーマッタ
気分でフレーズの強調などの装飾画はいる
語尾の変換や余計な文章が挿入される
複数の雑文から新しい雑文が精製される
すべてのテキストが複数の雑文から精製された物になる
スクリプト配布元に存在する電波ソースも利用する
電波ソースをgoogleからも引っ張ってくる

●フォーマット別

zss(zatsubun style sheet)が本体
外部ファイルとして各出力形式用テンプレートを指定。
テンプレートは基本的にaraya互換で、拡張キーワード利用可能。

zss
テンプレート指定
自動強調キーワード(キーワード)
自動変換器キーワード(キーワード、返還語、確率)
複数フォーマットの併記と確率分岐

リンク集設定
外部リンク抽出のみ
頻出語を検索した結果から精製
電波辞書から算出

テンプレート

include(dempa_level 0..7)
showindex(dempa_percentage 0..100)

●テキスト整形、タグ補完機能

これは素直に。使い方で説明したとおりの動作しかしていない。
ついでに構文解析をした結果をsystemに吐いているが。
こうして辞書が鍛えられるので、雑文を消しても電波には残る。

青空文庫のテキストを流し込んでひととおり表示させたあと、
テキストを消す。デフォルトの電波辞書はこんな感じに作られている。
ある時点のバージョンまでは一緒にふにゃふにゃなフランス書院文庫あたりのフナソースをまぜていたが、
風流ではないのでやめた。

はてしなき妥協の歴史

電波機能を無効にする方法を問い合わせる人がこれだけいるのに、電波機能についての問い合わせを頂いたことは一見もありません。大衆は安定を望むものだと理解しました。残念です。dempa_level="0"です。しかし、電波機能なしでこのシステムなんて。次。

スタイルを統一したいのですか。使いたいzss以外をすべて削除するかリネームしてください。

「タイトルだけは決めさせてくれ、せめて固定にしてくれ」という声も多くありましたね。textフォルダにtitle(拡張子無し)というファイルを置いてください。このファイルにタイトルを記載してください。いいぢゃないですかタイトルなんて。本当に面白ければ吉野屋コピペみたいにタイトルなんて後からついてくるんですから。一応抵抗してみましょう。せめてタイトルを改行コードを区切りに快傑ズバット複数記入いただけると本望です。

わたしはあなたをこんなに愛しているに(27日分参照)。

謝辞

なお、開発に当たっては下記のシステムに大きく影響を受けました。ここに感謝の念とともに紹介させていただきます。

あれこれ

著作権を主張する気はありません。「これは俺が作った、著作権違反だ」といった電波が私に向かってくるのは嫌ですが、このソフトウェアあるいはこの蒙古斑ソフトウェアを改変したものを使ってお金儲けをすることは無条件で許可します。ただし、繰り返しになりますが、そのお金を私に請求しないでください。

ささやかなお願いですが、aryaryaを使ったサイトでは、aryaryaを使っていることを言わないでいただけると私としては本望です。「わざわざいわんでもわかる」というくらいの存在になってくれると嬉しいです。それはつまり、aryaryaによる電波を「あなたの著作」として解釈されることになるわけですが。

ダウンロードできないとの声が多々ありますが、ソースはあなたの御心に今日も雨。下人の行方は、誰も知らない。


おかしいなあ。arayaの宣伝になる文章を書こうと思ったのになあ。真面目な話、動的生成をするタイプの雑文サイト支援cgiとしてはかなりおすすめできます。是非試してみてください。

私が利用しないのは更新頻度の低さから手でのメンテナンスでも問題ないことが最大の理由。もうひとつは、動的出力は単純に好みでないこと。ローカルあるいはサーバで静的なソースを出力するタイプのほうが好みです。いちゃもんをつければロボットに拾われにくくなりますし。

前の落書きへ 雑文一覧へ 次のたわごとへ トップページへ