第12回 大学を卒業して、もう2か月ほどが過ぎました。(98.05.17)

大学を卒業する。

本来、これはそれなりの意味があるべきかも知れません。が。私の場合、卒業するのは本当に簡単でした。「数学科」というのが、私の卒業した学科です。が。しかし。私は何を学んだのかというと。うーん。試験をとにかく通るための詰め込みはしたけれど、それを学業の成果だ、とは口が裂けてもいえないし。

結局、私が大学で何をやったかというと、「オーケストラ」といった「学業と関係ないこと」になってしまう。

でも、そういう生活をしてきた4年間というのを、否定する気もさらさらない。

大学は4年間のレジャーだ、というのは一面の事実です。私の場合は正にそれでした。

だけど、それをもって大学を否定することもないとも思う。

大学では遊ぶこともできる。が。今でもやはり研究することもできる場所でもあるからだ。

遊ぶしかないところであれば否定してもいいが。

 

しかし。大学というのは本業である研究もできれば、サークルもできるし、ことによれば

政治や宗教、はたまたビジネスまでできる。

しかも、「学生」という社会的にはっきりした身分で。

 

「社会的に保証されたなんでもできるところ」というのはかなり素敵なことだと思う。

もちろん、その裏に両親のはらう学費、といった面があるのも確かだが。

経済的にはかなり無駄かも知れないが。

でも、今の日本でこれだけゆとりのある環境というのはほかにない。

せめて大学だけでも。

こういう「社会構造的な無駄」があってもいいんじゃないか、と思う。

海外の、バケーションがそうであるように。

 

#やっぱりでも、人生の4年間、よりは毎年の2ヶ月だとおもう。

前の落書きへ 戻る 次のたわごとへ