仮想世界の井戸端会議(02.07.19) 99

ウルティマオンラインなどなどのことを考えるといまさら感は強いのだが。FFXI、ファイナルファンタジー11である。日記の方には時々書いているとおり、寝食を忘れかけて没頭している。既に頭の中は「何をしよう」ではなく、「FFXIの世界で何をしよう」になってしまっている。そんな危険な状態の今日この頃ではある。そんな状態が2か月ちかくも続いている。

ゲームそのものの内容を語るのはこのサイトの役割ではないが、没頭の仕方から想像していただこう。

いわゆるMMORPG(大人数オンラインRPG)に共通する話だが、多数プレイヤが同じフィールドでうろうろしているというのは、それだけで予想以上に楽しいものであった。それぞれ勝手に行動しても良いし、パーティーを組んでともに行動してもよい。優秀なプレイヤもいれば、適当にまぬけなプレイヤもいる。

現実と同じように顔なじみ、あるいは友人が出来たり、多くの「なんとなくよく見かける名前」ができたりもする。

このゲームでは、ふたりが同じサーバに接続さえしていれば、その世界のどこにいようとトランシーバのように"tell"というコマンドで会話することが出来る。パーティを組んでしまうとか、リンクシェルというトランシーバのようなアイテムを利用することで、n者会談だって出来る。

ゲーム上の世界で「ああ、今から船で向かうから30分後に待ち合わせよう」といった会話が成立する。

基本的にはみんなゲーム上で、「どの敵をたおそう」「いくらで売る」「このイベントはどうやって」といった、ゲームの内容に即したコミュニケーションをするのだが、仕組みとしてはチャットである。ということは雑談をするという選択肢もあるわけだ。

というわけで、そんな世界で井戸端会議をしたことがある。ゲーム上で3日間、現実では3時間。これはなかなか不思議な体験であった。そもそもチャット自体あまりやったことがない私にとって、「インターネットの」「ゲームの世界で」「わざわざキャラクタ同士があつまって」「雑談をする」というシチュエーションは非常に面白いものであった。

表現としては何だが、「これはサイバーだ」という表現が頭にまとわりついた時間であった。スパタ齊藤氏ならば言葉を駆使して絶賛してくれよう。ちなみに、ゲーム上にはスパタという武器が存在する。

キャラクタの仮想化が激しいのも面白い。もう少しかみ砕こう。

雑文書き"若林"のキャラクタならそのまんま雑談できる。雑文書きの日常はリアル人格とあんまり変わらない。すくなくともふつうに現代に生きる人間だ。

一方、ゲームキャラ"わかば"のキャラクタではなかなか難しい。ゲーム上の人格では剣と魔法とクリスタルの世界で日々戦っている存在なのだ。みんながみんな真剣にロールプレイをするわけではないのだから、「魔法世界上での生活」で雑談をするわけにはいかない。

必然的に「雑談」となるとリアル(現実)が入っているわけだが、その混ざり方が微妙に面白い。森博嗣の「女王の百年密室」と同じ世界ではないが、性別はこの世界での最重要機密の一つですらありうる。

そんな中、微妙にリアルのプライバシーを微妙にあかしたり、微妙に詮索したりする。あるいは虚偽の設定で話す。この辺は雑文書きのときと同じといえばおなじなのだが、気分は大きく違う。

もう一つ面白かったのが表現だ。インターネット上のチャットでは決して感情表現符、要は顔文字とか「かっこわらい」といった表現を決して使わなかった私が、その手の記号を多用している。

これはなかなか不思議な気分だった;
私が現在使っている記号は主に2つで、
(笑)に相当する"w"と、汗、あるいは涙を表す";"あるいは";;"だ。

チャットでこの手の表現を使うことは違和感があるのだけれど、ゲーム上のチャットでは不思議と違和感がない。これが「ゲームキャラの人格表現」ということなのだろうかw

では、再びFFXIの世界、ヴァナ・ディールに旅立ちますw


ちなみに04サーバで遊んでます。

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