第30回 お金を払うのはどちら?(98.11.08)

 テレビやラジオは長いことみる側ではなくて、広告する側がお金を出すメディアでした。NHKという例外はあったけれど。最近は衛星放送やケーブルテレビという例外がでてきています。本は基本的に見る側がお金を払うメディアです。雑誌や新聞では広告する側もお金を払いますが。

 では、インターネットではどうでしょう。現在、主にお金を払っているのは、広告をする会社ではなくて、情報を流す会社や個人そのものがメインだったりします。すくなくとも、見る側がお金を払うというのは、かなりの例外です。

 さて。現在、メディアに流れるものには2つの形があります。それ自体を楽しんでほしい(かわりに対価がほしい)もの、それ自体をとにかく注目してほしい(かわりにほかの何かに興味を持ってほしい)もの。…コンテンツと広告です。

 現在、インターネット上での商売というのは、圧倒的に後者です。つまり、「広告収入で稼ぐ」ということですね。でも、広告だけでは人は見に来てくれません。そこで、「広告自体を魅力的にする」か「広告以外に魅力的なコンテンツをのせる」という手段が必要になります。いずれにしても、つまり、コンテンツを提供する側としては、「それ自体の反響」よりも、「広告への注目度」が評価の基準になります。

 だから現在、テレビというものは「視聴率」をなによりも重んじ、インターネットというものは、「ページビュー」をなによりも重んじるのです。(クリック率、というのもありますが)

 んでも。視聴者から、直接対価を請求できるようなコンテンツはできないものでしょうか? すくなくとも、映像の世界では映画というメディアはそれに成功しています。本だって成功しています。では、インターネット…正確には、WWWですが…ではそれはできないのでしょうか? 私はそういう道の成功を願っています。

 とりあえず、集金システムができないと厳しいでしょうね。コンテンツを手に入れるためには本は本屋さんに、映画は映画館に行かなければならないので、そこで集金できるのですが、インターネットの場合は自宅からコンテンツが入手できてしまうので、集金もWeb上でできないとどうにもなりません。おそらく。Webでの集金システムを支配すれば、その会社は20年間はわらってくらせるでしょう。そして、その時代になると、面白いコンテンツさえ作れればよくなるのです。流通の手間がなくなるのですから。そういう時代の、とびっきり面白いプロのコンテンツを望みます。

 だってさ、今、WEBで「面白い」ページって、圧倒的に個人ページだもの。

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