我孫子三和

みかん・絵日記

 白泉社花とゆめコミックス全14巻

 人の言葉をしゃべる猫「みかん」が中心の日常生活の話。心温まる作品です。

 この人の作品は、どれもほんわかした空気が漂っています。じつにほっとする。こういうのは漫画でないと得られませんね(小説だとうそくささが漂うんだよ)。

 お話の中では、もちろんトラブルもあるのだけれど、基本的にお話のテーマは「幸せ」だと言い切っていいと思います。猫を飼う幸せ、人に飼われる幸せ、(猫が)人間語をしゃべれる幸せ、友達が増える幸せ、などなど。だから、この漫画ではいつも平和な時間が流れています。これだけ肯定的な世界観も珍しい。

 とくにギーさんの話が印象的。人間にとっても、ああいう人生っていいね。

真夜中をすぎても1・2・3

 いわゆるファンタジー物。なんといっても「ポーセット」につきます。って、これだけ書けば十分だな。みかん絵日記が気に入った人は読んで後悔しないと思います。

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