その他の本あれこれ

「フィネガンズ・ウェイク」日本語訳(原作:ジェイムズ・ジョイス/訳:柳瀬尚紀)

大きい本屋ならおいてあるでしょう。知らない人はとにかく中を開けてみてください。こういう「言葉との格闘」をしている人がいます。「辞書はジョイスフル」を読めばその一端が分かるでしょう。僕は字面を半分くらい追って投げました。音読テープがあったら聞いてみたいな。

「モモ」(ミヒャエル・エンデ)

児童文学の最高傑作。という僕自身、読んだのは高校生の時。多分、小学生が読むより、高校生が読んだ方が面白いと思う。テーマがゆとりのしての時間という、けっこう難しいものだからね。ま、それでもこの本の面白さはストーリーテリングにあるので、子供でも十分面白く読めるけどさ。

「ソフィーの世界」(ヨースタイン・ゴルデル著/池田香代子訳)

哲学の入門書。この本が売れるのって、やっぱり哲学になんとなく興味がある人がいっぱいいるからなんだろうな。並列して並べるのも失礼だけど、「脳内革命」が売れるよりは健全だと思います。

哲学に関して思うこと。「宗教者」は幸せそうだけど、「哲学者」は幸せそうじゃない。「幸せな哲学」ってないかなあ。って、新興宗教のネタにしかならないか。

「いやいやえん」(中川李枝子)

まさに児童文学。幼稚園のころに読みました。何がすごいってこの本の主人公、みごとなまでに悪ガキで、そのまんまなんだよね。こういう変に教育的な配慮をしていない本って、やっぱり面白いです。教育的な配慮というのは、本にとっては邪魔なだけだもんなあ。

return to top page