村上春樹

 セールスで言えばなんといっても「ノルウェイの森」。味わい深い小説ばかりです。97年10月、文庫化されてすぐ「ねじまき鳥クロニクル」を読みました。1冊目は面白かったです。下では扱いません(あはは)。

「ノルウェイの森」

 誰が言っていたのか覚えてないんだけど、「直子はセックスのできない女の子、ミドリはセックスのできる女の子」というようなことを本で読んだ記憶がある。別に大したことを言っているわけではないんだけど、未だに記憶に残っている言葉。僕にとって直子はあまりに現実感のない存在なんだけど(さて、この「僕」は誰を指しているのだろう?)、この言葉によって直子のイメージが少しできたのかなあ?

「ダンス・ダンス・ダンス」

ユミヨシさんはなぜ魅力的なのだろう? という問いに対する返事を持っていません。印象的な女性だと思います。

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」

やみくろは怖い。

こういう「世界の終わり」を望んでいるような自分を見てしまったことがある。計算士よりは記号士を選びそう。あなたはどっちを選ぶ?

「アンダーグラウンド」

重い。一人一人の人生、文章にすると誰でも深い。

すごいと思うのは、一人一人の紹介の、ちょっとした文章だけで、すごくリアルにその人が想像できてしまうこと。小説家ならではのことだと思います。

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